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  • 執筆者の写真伊藤英子

自由に出かけたい!梢さんの思い

11月14日 「聴こう・話そう・想像しよう~共生社会をつくるために」で、体験や思いを話してくださった方のお話しをUPしていきますね。


最初は梢さんのお話しの内容をご紹介します。


子どものころから、どこに行くのにもご両親や学校の先生などに連れて行ってもらっており「自我が芽生えていなかったと思う」と話されます。

その梢さんが電動車椅子を使うようになり、知り合った外出支援をしてくれるNPOの方からの情報もあって、バスを利用するようになりました。


今回はその体験について、話してくださいました。


車椅子マークの付いた障害者用のバスはたくさん走っているけれど、何と自宅近くのバス停はスロープが下せないという理由で利用できず、今は自宅から約2㎞、時間にして40分かけて車椅子で行っています。

灼熱の夏も大雨の日もです。

以前は1時間かかる場所を指定されていましたが、体調不良をおこし、バス会社に交渉して今の場所に変えてもらいました。


バスに乗るためには、前日までに、往復のバス時間を決めてバス会社に予約を入れなければ乗れません。 もちろん、街中にたくさん走っている車椅子マークのついたバスに、そのまま停留所で乗ることもできません。


その上、会社と運転手さんの間の連絡ミスで、なんと置き去りにされることが100回以上もありました(信じられない!)

今ではだいぶ減ったものの、それでも月1回くらいはあります。

運転手さんに言っても「聞いてない」、会社に連絡すると「忘れてました~」と軽い対応をされてしまいます…。


周知されていないし、大々的に宣伝もしていない。

運転手さん不足…自家用車利用も多い…普及が進まない事情も分かるけど…。


それよりも何よりも、辛かったのは乗客の方たちの対応でした。

なれていない運転手さんだと、スロープを降ろして車椅子を乗せ、しっかり固定するまで10分くらいかかります。

当然その間発車ができません。

みんないろいろ予定があるのでイライラするのでしょう。


「こんな荷物をどうして載せる?」

「私たちは急いでいる!こいつを降ろせ!」

「こいつらは税金泥棒や!」

同じ市民・県民の方からの罵声です。

雨の日などは運転手さんも濡れてしまうので

「こんな荷物を…運転手さんがかわいそう、雨の日は迷惑だから乗らないで欲しい」


周知もされてないし、乗る車椅子ユーザーもいない。

みんな見たことがない。

利用している人が多ければこんなことにはならないと思うのですが…。


身近でいる人から言われるのはショックが大きい。

置き去りよりつらい。。。。。




それでも続けてきたのは…音楽やギターと出会ったこと。

会場に行くために、頼れるのはバスしかない…。両親に迷惑をかけないためにも。

後に続く人もいるのかな、という思いもある。






今、一番言いたいこと

夜の足がない。

バスの時間は6時が最終。暗くて危ないから。

客のためでなく運転手のためと言われました。

介護タクシーも夜はつかえなくなり…今は夜は出掛けられません。。。。。


(ここで時間切れとなってしまいました💦)



時間が短く、言いたいことの半分もしゃべってもらえなかったように思います。

梢さんいわく「3時間は欲しかった!(笑)」

みなさんのアンケートでも、もっと聞きたかった!という声をたくさんいただいています。

近いうちに第2段を企画したいです!


今でもバスを利用して、仕事だけでなくいろいろな場所に出かけられています。

しんどい場面もたくさんあっただろうに、ずっと頑張り続けている梢さんの姿にいつも勇気づけられ、心から尊敬しています!


梢さん、ありがとうございました。


そして、きっとまた続きをやりましょう!











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